「今日は疲れたから、ごはんはお菓子で済ませよう」…そんな日、ありませんか?
ついお菓子でお腹を満たしたくなる気持ち、よく分かります。
🧑⚕️ポテトチップスやクッキー、アイスや揚げせんべい。どれも手軽で美味しいですが、栄養的に「食事の代わり」になるのでしょうか?
こんにちは、現役内科医師の「えま」です。医師歴25年、総合診療部や代謝内科で勤務してきました。一人暮らしをしています。
この記事では「お菓子を食事にすると栄養はどうなるか?」を、具体的な例をもとに整理しました。
この記事の結論は、次の通りです
💬お菓子は「エネルギー源」にはなるけれど、たんぱく質(体をつくる材料)やビタミン・ミネラル(体調を整える栄養)は不足しやすい
💬食べるなら、量を決めて楽しみましょう
💬食事代わりにするなら、足りない栄養を飲み物や”ちょい足し食材”で補う工夫が大切
💬難しく考えすぎず、ざっくり1日全体で栄養が良くなれば、まずはOK
せっかく食べるなら、楽しみましょう。楽しむには、ちょっとしたコツが必要です
お菓子をちょっと健康的に食べるヒントをお届けします😊
ポテトチップス : 脂質メインで、たんぱく質は少ない

ポテトチップスは、ごはんの代わりになりますか?

これだけでは栄養が足りません。たんぱく質や野菜を補えば、調整は可能です

カルビー ポテトチップス(うすしお味)
栄養成分表示 1袋55g (推定値)
エネルギー:308kcal
たんぱく質:2.8g
脂質:19.8g
炭水化物:29.7g
食塩相当量:0.5g
ポテトチップス1袋(55g)でおよそ300kcal。ご飯1杯分(約240kcal)よりカロリーがあります。栄養成分は脂質と炭水化物が中心で、たんぱく質は3g前後と少ない。ビタミンやミネラルも控えめです
🧑⚕️ポテトチップスは、「お腹はふくれても、体をつくる材料(たんぱく質)が不足しがち」なのが特徴です。必要な栄養が満たされなければ、なかなか食欲は満たされないかもしれません。
クッキー :甘くて幸せ。たんぱく質は少ない

不二家 カントリーマアム
成分栄養表示 1枚(標準10g)当たり(推定値)
エネルギー:48kcal
たんぱく質:0.5g
脂質:2.3g
炭水化物:6.3g
食塩相当量:0.044g
小麦粉、砂糖、チョコチップなどで作られているので、栄養成分は炭水化物と脂質が中心です。たんぱく質は少ない。
🧑⚕️あれ?ポテトチップスと特徴が似ていますね。
あなたは何枚食べますか?1袋(18枚)すべて食べると864kcalであり、1食分のカロリーに相当します。
ポテトチップスと同様に、カントリーマアムも、「お腹はふくれても、体をつくる材料(たんぱく質)は不足しがち」なのが特徴です。
歌舞伎あげ(揚げせんべい) :香ばしくてつい手が伸びる

天乃屋 歌舞伎揚
成分栄養表示 1枚当たり
エネルギー:63kcal
たんぱく質:0.7g
脂質:3.6g
炭水化物:7.0g
食塩相当量:0.2g
サクサクと香ばしい歌舞伎揚げ。1袋全部食べると11枚で約700kcalであり、1食分のカロリーに相当します。原材料はうるち米、植物油、砂糖が主であり、成分は炭水化物と脂質が中心です。たんぱく質は少ない
🧑⚕️これまた、ポテトチップスやカントリーマアムと、特徴が似ています。つまり、「お腹はふくれても、体をつくる材料(たんぱく質)は不足しがち」なのが特徴です
また、1袋全部食べると食塩相当量は2.2gです。ラーメン等の外食と比べて少ないですが、食事1食分の塩分に相当します。
「美味しくて手が止まらず、気付いたら袋が空いていた…」となりやすいので、取り分けて楽しむのがおすすめです。
歌舞伎揚を食事代わりにすると、どうしてもたんぱく質やビタミン・ミネラルは不足します。
アイスクリーム・ラクトアイス:さっぱりリフレッシュ用

ロッテ 爽(ラクトアイス)
成分栄養表示 1個当たり
エネルギー:230kcal
たんぱく質:3.2g
脂質:11.4g
炭水化物:28.6g
食塩相当量:0.19g
バニラのおいしさとすっきりとした後味が楽しめるアイスです。
原材料は砂糖、植物油脂、乳製品が主であり、成分は炭水化物と脂質が中心です。たんぱく質は少ない
🧑⚕️ポテトチップスやカントリーマアム、歌舞伎揚と特徴が似ています。つまり、「体をつくる材料(たんぱく質)が不足しがち」です
「お腹を満たす」よりは「気分を切り替える」役割の方が大きい食品。これだけで食事代わりにすると、栄養が偏ります。
お菓子だけでは「食事代わりにならない」…たんぱく質や野菜が足りない
お菓子そのものを否定する必要はありません。美味しいお菓子は、心が喜びます。
🧑⚕️しかし、お菓子だけでは食事の代わりになりません。必要な栄養素が足りないのです。
🧑⚕️「お菓子が悪い」という話ではありません。お菓子を食事の一部にするなら、「食べ過ぎない」「たんぱく質や野菜を、他のもので補う」よう、工夫する必要があります。
食べ過ぎないコツ
✔️あえて「よく噛む」
✔️大きな袋から取り出しながら食べるのではなく、食べる量を決めて、取り出しておいて食べる
✔️最初に決めた量を守る。「もう一つ食べたいな」という誘惑から、気をそらす工夫をする
たんぱく質や食事を他のもので補うコツ
✔️牛乳や豆乳、プロテインドリンクを一緒に飲んで、たんぱく質を補う
✔️果物や野菜を合わせて、ビタミンや食物繊維をプラス。カット野菜や冷凍ブロッコリーを手軽に利用
✔️サラダチキンなどの、たんぱく質を含む食品と組み合わせる
【参考記事】
サラダチキン: 朝食におすすめ!
野菜不足のあなたへ
プロテイン飲料: 朝食におすすめ!
まとめ:楽しみながら、体も大切に
この記事のまとめは、次のとおりです
💬お菓子は「エネルギー源」にはなるけれど、たんぱく質(体をつくる材料)やビタミン・ミネラル(体調を整える栄養)は不足しやすい
💬食べるなら、量を決めて楽しみましょう
💬食事代わりにするなら、足りない栄養を飲み物や”ちょい足し食材”で補う工夫が大切
💬難しく考えすぎず、ざっくり1日全体で栄養が良くなれば、まずはOK
これは、次のようにも言えそうです
🧑⚕️お菓子には、あまり「たんぱく質」が含まれません。足りないから、なかなか食欲が満たされず、つい食べ過ぎてしまう可能性があります。食べ過ぎに注意しましょう。
🧑⚕️「習慣」「ストレス」で、お菓子を間食するクセが付きやすいかもしれません。ご注意ください。
つまり、「たんぱく質不足、習慣化、ストレスに留意して、お菓子を無意識に食べ過ぎないよう、注意しましょう」ということです。
そして、お菓子を食べるなら、1日全体で栄養のつじつまが合うようざっくり調整しましょう。
食べ方を工夫すれば、お菓子も生活に上手に取り入れられます。「お菓子=悪者」ではなく、「楽しみながら、体も大事にする」視点を持っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ご参考になれば嬉しいです😊

やっぱりお菓子だけで食事を済ませるのは、ちょっと心配かも。

毎日お菓子で済ませるのは、きびしいね。
でも、たまにはそういう日もあるでしょう。無理せず、ぼちぼちやりましょうよ。
免責事項
・本記事で提供する健康情報は、あくまで一般的な内容であり、一個人としての経験や知見に基づいて発信しています
・紹介する食品や食材を多量に摂取することで、病気が治ったり、健康がより増進するものではありません
・サプリメントや健康食品は、あくまで日々の食事を補う手段の一つです。持病のある方や薬を服用中の方は、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください
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