インドカレーに関する栄養情報は、意外と少ないようです。外食店でメニューを見ても、お店のウェブサイトを見ても、よく分からないことが多いでしょう。
「ナン」や「チーズナン」と、カレーとの組み合わせ。美味しいのですが、栄養がちょっと気になります。
こんにちは、現役内科医師の「えま」です。医師歴25年、総合診療部や代謝内科で勤務してきました。一人暮らしの中で、日々の食生活を工夫しながら過ごしています。
今回は、インドカレーを取り上げます。お家で食べるよりも、インド料理屋さんで食べることが多いメニューです。
インドカレーは「満足感が高く、つい選びがちなメニュー」ですよね。しかし、カロリーや栄養が分かりにくく、気づかないうちに食べ過ぎることがあります。
ナンの大きさも、レシピもお店ごとに違うので、栄養情報にばらつきがあることをご了承ください。その上で、ネット上の「レシピ」や「製品情報」を手掛かりに、考えています。
この記事を読むと、インド料理(カレー・ナン)のカロリーや、バランスに配慮した食べ方が身につきます。
インドカレーは、お店によりレシピが色々ですし、ナンの大きさが違います。量が多いお店ほど、カロリーが多くなりがちです。
メニューを見ても栄養の記載があることは少ないので、正確に把握することは難しいです。
ざっくり、次のように考えましょう。
🔷チーズナンはカロリー・脂質が多くなりがち。食べ過ぎに注意。
🔷ナンのおかわりは、ほどほどに。
🔷たんぱく質をしっかり摂れるメニューが多い。
🔷カロリーが気になる方は、野菜メインのカレーを選ぼう。
🔷野菜も食べよう。
美味しくて、つい食べ過ぎてしまう、インドカレー。
お店によって栄養・バランスは様々ですが、基本を学んで美味しく、健康的に食べましょう。
インドカレーのメニューを紹介。チーズナンは高カロリーなので注意
早速、インド料理店で見られるメニューのうち、代表的なものを見てみましょう。
同じメニュー名でも、使用する油や乳製品の量によって、実際のカロリーは大きく変わります。
お店により、”レシピ”も”量”も様々なので、ざっくりした目安としてご覧ください。
(栄養成分情報の参照元:ハリオン ウェブサイト)
ナン
ナンの重さは、120g〜200gが一般的です。一人前150gとすると、栄養成分は次の通りです。

栄養成分 120gあたり
- カロリー(kcal):386
- たんぱく質(g):15.5
- 脂質(g):5
- 炭水化物(g):71
- 食塩相当量(g):2.0
「ナンをおかわり」すると、同じだけカロリーは増えます。
チーズナン
重さは、200g程度が一般的です。大きめサイズで250g〜300gを提供しているお店もあるようです。
一人前200gとすると、栄養成分は次の通りです。

栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):600
- たんぱく質(g):24
- 脂質(g):24
- 炭水化物(g):76
- 食塩相当量(g):2.8
チーズナンは食べ応えがあります。カロリー、脂質や塩分が多めなので、食べ過ぎないように注意しましょう。
通信販売で購入することも出来ます。結構、美味しいですよ。
ライス
ライスの量はお店により異なります。
やや多めに盛られていることを前提に、一人前200gとして考えます。

栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):312
- たんぱく質(g):5
- 脂質(g):0.6
- 炭水化物(g):74.2
- 食塩相当量(g):0
チキンカレー
チキンカレーは、シンプルな鶏肉入りカレーです。ルーの量は200gとして計算します。
栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):220
- たんぱく質(g):14
- 脂質(g):10.6
- 炭水化物(g):18.5
- 食塩相当量(g):1.9
バターチキンカレー
バターチキンカレーはバター、生クリーム、トマトを加えたクリーミーで濃厚な北インド風カレーです。
ナンとよく合う人気のメニューですが、チキンカレーよりもカロリーは高めです。
栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):295
- たんぱく質(g):14
- 脂質(g):19
- 炭水化物(g):17.2
- 食塩相当量(g):1.4
ほうれん草チキンカレー
ほうれん草をペースト状に煮込み、鶏肉とスパイスで仕上げたヘルシーな一品です。
栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):200
- たんぱく質(g):14.5
- 脂質(g):11.1
- 炭水化物(g):11
- 食塩相当量(g):0.9
マトンカレー
マトンカレーは、羊肉(または山羊肉)を使ったカレーです。独特の風味があります。
栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):222
- たんぱく質(g):14
- 脂質(g):12
- 炭水化物(g):13.1
- 食塩相当量(g):2.2
ダルカレー(豆カレー)
ダルカレーは、主にレンズ豆やひよこ豆などの豆を煮込んだ、インドの定番料理です。
脂質は控えめですが、炭水化物が多めなので、カロリーは他のカレーと同程度です。
栄養成分 200gあたり
- カロリー(kcal):247.7
- たんぱく質(g):10.1
- 脂質(g):9.1
- 炭水化物(g):32.2
- 食塩相当量(g):1.2
インドカレーのメニューや、ウェブサイトでは、カロリー・栄養バランスが分からない。だからこそ、栄養に注意しよう
インド料理店のメニューには、カロリーやたんぱく質の量は書かれていません。ウェブサイトを見ても、書いてあることはまれです。お店のテーブルで、ナンの重さを測るわけにもいきません。
インドカレーの栄養って、意外と分かりにくい。分かりにくいから、食べ過ぎても気づきにくい。
だからこそ、事前に栄養のことを知っておくことが重要です。
自分の「お腹の感覚」で、正しく栄養が分かればいいのですが…。美味しいものは、つい食べ過ぎてしまいます。知識を身につけて、健康を守りましょう!
インドカレーで気をつけるポイントを5つ、意識しよう
栄養が分かりにくいインドカレーですが、手がかりはあります。次の点を意識してみましょう。
1️⃣チーズナンはカロリー・脂質が多くなりがち。食べ過ぎに注意
チーズナンには、とろけるチーズがたっぷり入っています。カロリー、たんぱく質、脂質がたっぷりで、満足感があります。チーズ好きな方には、たまりませんね。
チーズナンを食べるなら、セットのカレーは「野菜メインのカレー」を選びましょう。また、次の食事は、すこし少なめが良いかもしれません。
2️⃣ナンのおかわりは、ほどほどに
ナン(プレーンナン)は、チーズナンよりカロリー控えめです。
しかし、ナン食べ放題のお店では要注意です。ナンを2つ食べれば、チーズナンよりも高カロリーになるかもしれません。
3️⃣たんぱく質をしっかり摂れるメニューが多い。
ナンとカレーの組み合わせは、たんぱく質がしっかりとれるメニューです。
食べ過ぎに気をつければ、悪くないメニューです。
4️⃣カロリーが気になる方は、野菜メインのカレーを選ぼう
カロリーが気になる方は、カレーの種類にも気を配りましょう。
クリーミーな「バターチキンカレー」よりも、「ほうれん草」「ベジタブル」がメインのカレーを選ぶと良いでしょう。
5️⃣野菜も食べよう
ナンとカレーの組み合わせでは、野菜が不足しがちです。
インドカレーのセットには、小さな野菜サラダが付いていることが多いので、そちらも食べましょう。野菜不足が気になる方は、野菜サラダを追加してもいいでしょう。
詳しくは、【野菜不足のあなたへ】をご覧ください。

私は、ランチタイムにセットメニューを頼みます。
ナンは、チーズナンに変更します。

ランチタイムは、ちょっとお得ですよね。
チーズナンは、高カロリーなのでは?

ランチでチーズナンを食べた日は、夕食の量を控えます。

栄養を知って、工夫すれば、食べていいんですね。
まとめ
今回は、インドカレーについてまとめました。
インドカレーのカロリーは、意外と分かりにくいので、つい食べ過ぎてしまいます。そこで、気をつけるべきポイントを5つ紹介しました。
🔷チーズナンはカロリー・脂質が多くなりがち。食べ過ぎに注意。
🔷ナンのおかわりは、ほどほどに
🔷たんぱく質をしっかり摂れるメニューが多い。
🔷カロリーが気になる方は、野菜メインのカレーを選ぼう。
🔷野菜も食べよう。
細かく計算する必要はありません。「チーズナンを食べる時は注意する」「ナンのおかわりは、ほどほどに」…この2点を実行するだけでも、十分に意味があります。
インドカレーは、決して悪いメニューではありません。特徴を知って、上手に楽しみましょう。
この記事が、外食の栄養を考えるきっかけになれば幸いです。
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