平日は忙しく過ぎていきます。仕事の役割があり、時間に追われ、考える余裕もない。
けれど、休日は違います。予定のない一日。ふと時計を見ると、もうお昼。
休日は、自由な時間だと思います。自由であるがゆえに、過ごし方に迷ってしまいます。
「休みの日は何を食べよう?」
「外食したらお店が混んでいるなぁ」
「食べるためだけに外出するの、ちょっと面倒だな」
…と感じて、行動がおっくうになりませんか?
こんにちは、現役内科医の「えま」です。医師歴25年、総合診療部や代謝内科で勤務してきました。一人暮らしの中で、日々の食生活を工夫しながら過ごしています。
今回は、自炊をしない人が「一人の休日をどう過ごすか」を、食事の視点から考えてみます。
完璧な栄養管理の話ではありません。
自炊をしないで、休みの日をのんびり・シンプルに過ごすためのルール作りを提案します。
休みの日の過ごし方や、食事に使えるお金は人それぞれです。そして、「外出したいのか」「ずっと家にいたいのか」で、方針が異なります。
1️⃣外出する場合には、次のような工夫があります。ポイントは、混雑するタイミングを避けることです。
・少し早起きしてモーニングを食べに行く
・外食で昼食・夕食を食べるなら、混雑する時間帯を避ける
2️⃣ずっと家にいたい場合には、次のような工夫があります。
・休みの前日に、一日分の食べ物を買っておく(必要に応じて冷蔵・冷凍しておく)
・いつも通り宅配弁当を食べる
休日の食事は、ある程度ルール化してみませんか?
「休みの日に何をする?」「それとも、何もしない?」
心穏やかに、そして心がワクワクすることに気持ちを向けましょう。そうすれば、休みの日も楽しく過ごせるはずです。
今回は、気持ちを切り替えるヒントをお届けします。

せっかくの休日なのに、なぜか落ち着かない…

何も予定がない日は、心の声が大きくなるんですよね。
自炊しない人の休日は、意外と孤独を感じやすい
休日は、体を休めることができます。しかし、予定のない休日ほど、心はざわつきやすいものです。
平日は「会社員」「上司」「部下」といった役割があり、機能している自分でいられます。
しかし休日は、その肩書きが外れます。すると、何もしていない自分と向き合う時間が増えます。
休日は静かです。その静けさの中で、私たちの思考は増幅されやすくなります。
”すべきことの無い日”の食事は、特に孤独を感じやすいのです。
これは私自身が感じることなのですが、
『外食先で家族連れを見て、少しだけ胸がざわつくことはありませんか?』
本来は、他人がどうであろうと自分には関係ない話です。
しかし、人間は無意識のうちに他人と比較してしまう生き物です。周りが楽しそうな時だからこそ、その対比である自分に気づいてしまうのです。
私たちは、「家族連れがいる」という事実と、「自分は不幸だ」という解釈を無意識に結びつけてしまいます。
しかし実際には、「ただ目の前に家族連れがいるだけ」です。
そこに意味をつけているのは、自分の心です。
心が勝手に他人と比較して、勝手に落ち込んでしまう。私たちには、そういう心ぐせがあるのです。

家族連れが、うらやましいわけじゃない。でも、なんとなく落ち着かない。

それは“比較”が始まっているサインかもしれません。
休みの日は、食事を「イベント」にしない
何となく一日を始めてしまうと、気づけば夕方になっていることもあります。
孤独な休日にやりがちなのは
- 午前中をダラダラ過ごす
- 昼過ぎに空腹で外出
- 混雑で疲れる
- 帰宅後に虚無感
せっかく楽しく過ごそうと思って外出したのに、孤独を強く感じてしまっては意味がありません。
私からの提案
- 自分の幸せにつながらない行動は、減らす
- 幸せにつながる行動を、増やす
具体的には、次のように行動してみては?
- 食事は近所の、いつもの店で済ます
- 一人でのんびり過ごせるタイミングを見計らう
心穏やかに楽しく過ごせるなら、何でもいいのです。単純に、それだけのことです。
外出する休日の食事について
外出する日は、次のような工夫ができます。ポイントは、『混雑するタイミングを避けること』です。
人が少ない時間帯に静かに過ごせば、心が乱れにくくなります。
朝の空いたカフェは、休日の特権です。誰にも急かされず、静かにコーヒーを飲む時間は、それだけで十分に価値があります。
たとえば、こんなのは良いと思います。
・朝7時に起きて、8時には空いているカフェへ行く
・遅く起きた朝は、10時ごろに朝昼兼用の食事(ブランチ)にする。1日2食にする
一方で。休日の混んでいる中、一人で食事するのはリスクがあります。
・待ち時間が長い
・家族連れやカップルと、自分を比較してしまう
・順番待ちの人が入口にたくさんいると、落ち着かない
わざわざお金を払って苦しくなるのは、時間もお金ももったいない。
せっかくの休日ですから、気楽に食べて、自分なりに楽しく過ごせば良いと思います。

ずっと家にいる日の食事
ずっと家にいる日には、次のような工夫があります。
- 休みの前日に、一日分の食べ物を買っておく(必要に応じて冷蔵・冷凍しておく)
- いつも通り宅配弁当を食べる
いつもと同じように過ごしてもいいし、過ごさなくてもいい。食事はいつも通りに済ませ、他のことで休日を楽しむのは、よい過ごし方だと思います。
宅配弁当を利用すれば、”いつものペース”を崩しにくいはずです。
- たんぱく質を抜かない
- 野菜も食べる
- 塩分摂り過ぎに気をつける
- お菓子を食べ過ぎない(一度に買い過ぎない)
旅行や外出で楽しむのも良いですが、「いつもより、自分の心と体をいたわる日」にするのも、また良いものです。
一人で、機嫌よく暮らすには
人は、「自分はなぜ、不幸なのだろう?」と考えてしまうものです。
- なぜ自分は、孤独なのだろう?
- 私は、人生のどこで間違えたのだろう?
- あの時にああしていれば、こうはならなかった…
私たちは、役に立たないことを考えてしまいがちです。
😢私は、自分のせいで孤独になった
😨私は、あのせいで孤独にさせられた
…そう考えると、苦しみは深まるばかりです。

「事実」と「心が勝手に作った物語」を、分離する
「私は今、一人で過ごしている」…ただ、その『事実』があるだけです。
「私は不幸だ」…これは、あなたを幸せにしない『解釈』です。
何も苦しみがない人は、この世にはいません。自分を虐待しないで生きていくには、それなりの工夫が必要です。
事実と解釈を分離するには、技術と智慧が必要です。
解釈を変えることは簡単ではありません。
けれど、「事実」と「心が勝手に作った物語」を分けるだけで、少し心は軽くなります。
休日は、その練習をするのにちょうど良い時間なのかもしれません。
「一人だ」というのは、ただの状態です。無駄な刺激を避けることで、休日を心静かな時間に変えましょう。
まとめ
今回は、自炊をしない人が「一人の休日をどう過ごすか」を、食事の視点から考えました。
”すべきことの無い日”の食事は、孤独を感じやすいものです。
孤独が自分を苦しめるのであれば、そうならない工夫が必要です。例えば、次のようなものです。
- 混雑を避けて、心を平穏に保つ
- いつも通りを大切にする
- 食事を“孤独の証明”に利用しない
せっかくの休みですから、旅行をしても、外食をしても、家で過ごしても良いのです。
どこで過ごしても、休みの日は「自分をいたわる日」にしませんか?休日のごはんを、あなたの味方にしてください。
免責事項
・本記事で提供する健康情報は、あくまで一般的な内容であり、一医師としての経験や知見に基づいて発信しています
・紹介する食品や食材を多量に摂取することで、病気が治ったり、健康がより増進するものではありません
・サプリメントや健康食品は、あくまで日々の食事を補う手段の一つです。持病のある方や薬を服用中の方は、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください
・当サイトでは、個別の健康相談には応じておりません。現在、治療や保健指導を受けている方は、必ず担当医の方針を優先してください


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