「一人暮らし、毎日自炊なんて面倒くさい!」…そう感じている方も多いのではないでしょうか?
自炊が好きならば、健康面・経済面で大きなプラスです。しかし、「疲れて気力がない」「料理や後片付けが苦手」など、様々な理由で自炊をしない方はどうすれば良いのでしょうか?
こんにちは、私は現役内科医師の「えま」です。医師歴25年、総合診療部や代謝内科で勤務してきました。一人暮らしをしています
今回の記事では、「自炊しない一人暮らし」の食生活を、食費(お金)・栄養・孤食という3つの観点から見ていきます。一人暮らしで外食やコンビニ頼りの生活を続けると、「食費が高い」「栄養が偏る」「孤独感がつらい」といった問題に直面します。
この記事では、これらの現実を確認し、対処法を考えます
ポイントは…「現在の生活費をすべて把握したうえで、現実的な予算を考える」「食費の最適化は、資産形成に役立つ」「満足度を下げないで、『節約・手間無し・そこそこ健康的な食事』を目指す」「一人でも孤独で辛くならない工夫する」です
予算の範囲内で、健康的に、一人でも心穏やかに生きていく。そんなあなたの食生活のヒントになれば幸いです
一人暮らしの食事…ズボラ飯では、知らぬ間に食費が増えていく!家計簿アプリで確認しよう
・一人暮らしの食費は、総務省の家計調査によると平均 月4~5万円
・自炊をせず、外食やコンビニ中心の食事を続けると、それ以上の金額になることもあります

総務省統計局の「家計調査(単身)勤労世帯」(2023年)によると、2022年の働いている一人暮らし世帯の食費は1カ月平均4万301円
引用元:一人暮らしの食費は1カ月いくら?食費の平均額と節約方法を解説、三菱UFJニコス
予算の範囲内で暮らす人は、お金で苦労しない…まずは、今の食費や支出を知ろう!
ご自分に合った食費はいくらでしょうか?収入も支出も、人さまざまですが、「予算の範囲内」であれば問題ありません
予算を知り・実行するには、家計管理が欠かせません。家計簿アプリ(例:マネーフォワードMe)を使うことで簡単に取り組むことができるので、ぜひ検討してみてください
食費だけでなく、使っていないサブスクや不要な保険など、お金の無駄が見つかるでしょう
家計管理には、ちょっと勉強が必要
一生懸命働いて稼いでも、全然お金が貯まらない方は沢山おられます。ある程度の知識がないと、貯まらないのです。家計管理について、一度詳しく勉強することをお勧めします
お金の知識は玉石混交なので、かたよった情報に振り回されると大変です。まずは本屋さんに行き、ご自分にあった本を何冊か読んでみてはいかがでしょうか。例えば、下記のような書籍が読みやすいと思います
一人暮らしの食事…ズボラ飯では栄養がかたよる。不足しがちな栄養素を意識しよう!
食事は量とバランスが大切です。理想は「旬の食材をバランスよく、適量食べましょう」ですが、自炊なしでこれを達成するのは非常に難しいです。家事代行の料理サービスを頼めば可能ですが、1食あたり1万円程度かかります。よほどのお金持ちでないと難しいでしょう
栄養バランスよく食べるには、選択肢が二つあります。①料理を学んで自炊をする、②自炊せずに健康的に食べる方法を知り・実践する
①料理を学んで自炊をする…私は自炊をしないので、他の詳しいウェブサイトや書籍を参考になさって下さい
②自炊せずに健康的に食べる方法を知り・実践する…このウェブサイト「一人暮らし医師のズボラ飯」では、<手間無し・節約・そこそこ健康的>をモットーに情報発信しています。自炊をしない方を想定して記事を書いていますので、ご興味があればぜひご覧ください
人生百年時代、私たちは一つの体と心を一生使い続けます
人生や健康についても多くの示唆を与えてくれる投資家ウォーレン・バフェット氏が、次のように表現しています
You only get one mind and one body. And it’s got to last a lifetime. Now, it’s very easy to let them ride for many years. But if you don’t take care of that mind and that body, they’ll be a wreck forty years later, just like the car would be.
「あなたは心と体を一つしか持てず、それを一生使い続けなければなりません。最初のうちは手をかけなくてもよく動きますが、大切に扱わなければ、40年後には――大切に乗らなかった車のように――すっかり傷んでしまうでしょう。」
引用元:”This Is Warren Buffett’s Best Investment Advice”,TIME
—— Warren Buffett(日本語訳:えま)
バフェット氏の言葉は、投資だけでなく日常の健康管理にも当てはまります。特に食習慣は、未来の体をつくる「日々の投資」です。今日の小さな選択が、10年後・20年後の心身の状態を決めていきます
私は医師として患者さんを診るなかで、日々の生活の大切さを痛感してきました
だからこそ、今日から少しずつでも、健康的に食べる方法を知り、実践していくことが何より大切だと感じています

一人暮らしの食事…一人でも楽しむ工夫と孤独感への対策
「友達や家族とワイワイ楽しく食べることが幸せ。一人ぼっちでの食事は、寂しい」…そんな思い込みで苦しんでいる方も、いるかもしれません。しかし、楽しいか寂しいかは、自分の心が決めることです。一人でも楽しむ工夫を考えてみましょう


一人が寂しいのではなく、「自分は孤独だと思うこと」が寂しい
意図せず一人暮らしをしていると、「自分は孤独だ」と感じて、心が辛くなることがあります。その事実は仕方がありませんが、それに心が縛られすぎると、心を病む可能性があります
この世には、自分でコントロール出来ることも、自分ではコントロール出来ないこともあります。たまたま周囲にいた人との相性や、与えられた環境は、自分ではコントロールできません
あなたは今、一人で食べているのかもしれません。いいじゃないですか。動画を見たり音声コンテンツを聞きながら食べて、自分なりに楽しめばよいと、私は思います。実際に、心穏やかに一人を楽しむ人もたくさんいるのです
心穏やかにどう生きるか、まずは読書がよいと思います。僧侶の方が書いた本が参考になったので、ご紹介します
ただし、「心が辛すぎる」「お酒の飲みすぎが止められない」という場合は、すでに心が病んでいる可能性もあります。病気であれば、治療法があります。自分の手に負えないようであれば、メンタルヘルスの専門家に、お気軽にご相談ください
孤食多い高齢者、うつになりやすく、独居男性は2.7倍
引用元:日本経済新聞ウェブサイト

孤独感?宗教の話ですか?

『宗教』という言葉を出したのは、お金を取られたり、自分の心を他人に乗っ取られたり、利用される気がしたのでしょ?

ええ、まあ。宗教ではなく、哲学や心理学ならば安心ですか?

うさん臭い話は、どこにでも転がっていますよ
今回私が言いたかったのは、『お金も、栄養バランスも、心も。学んで実践していないと、しんどくなるよ』ということです

今日は難しい話でしたね

私もまだ、道なかばです
まとめ:自炊しない一人暮らしの食生活…「予算の範囲内で」「健康的に」「心穏やかに」生きていくには、学びと実践が大切
お金…家計管理をする。「自由に使ってOKな金額を把握しよう。予算の範囲内で暮らそう」
栄養バランス…自炊するか、自炊しなくても健康に過ごせるポイントを学んで実践しよう
孤独感…あなたの心は、あなた自身が決めるものです。自分がコントロールできないものにこだわり過ぎると、苦しくなります。心が苦しくて壊れてしまいそうなら、メンタルヘルスの専門家に相談しよう
今回は、以上のような内容でした。考え方は人それぞれなので、一つの意見として受け取っていただけると幸いです
免責事項
・本記事で提供する健康情報は、あくまで一般的な内容であり、一個人としての経験や知見に基づいて発信しています
・紹介する食品や食材を多量に摂取することで、病気が治ったり、健康がより増進するものではありません
・サプリメントや健康食品は、あくまで日々の食事を補う手段の一つです。持病のある方や薬を服用中の方は、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください
・当サイトでは、個別の健康相談には応じておりません。現在、治療や保健指導を受けている方は、必ず担当医の方針を優先してください
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