「豆乳は体に良いらしいけど、そうなの?」
「コーヒー味や抹茶味の豆乳と、大豆そのままの豆乳には、どんな違いがあるの?」
…
豆乳は、スーパーやコンビニで見かける身近な商品です。調整豆乳、コーヒー味などありますが、その違いは、意外と知られていません。
健康づくりを意識している方は、どの豆乳を飲めばいいのでしょう?
こんにちは、現役内科医師の「えま」です。医師歴25年、総合診療部や代謝内科で勤務してきました。一人暮らしの中で、日々の食生活を工夫しながら過ごしています。
今回の話題は、”豆乳”です。
この記事を読めば、「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」の違いが分かります。そして、ご自身がどれを選べばよいか、考えるヒントを得られます。
豆乳には、こんな良い点があります。
🔷たんぱく質を豊富に含む
🔷牛乳と比べて、コレステロールを含まず、製品によってはカロリーや脂質を抑えやすい
🔷買ってきて、そのまま飲むだけなので、とても手軽
自炊をしない一人暮らしの方は、「たんぱく質不足」や、「脂質・塩分の摂り過ぎ」になりやすいようです。
豆乳を上手に使うことで、バランスが整いやすくなります。そういう意味では、「豆乳は体に良い」と言えますね。
「手間なし、節約、そこそこ健康的」な食生活を目指す方にとって、豆乳は「使える」商品です。まとめ買いして、常温保存できるのもうれしい。
普段の生活に無理なく豆乳を取り入れて、ちょっと健康的に暮らしましょう。この記事が、あなたの生活に少しでもお役に立てば幸いです。
(※アレルギーや持病がある方は、医師と相談のうえご判断ください)
豆乳って、何?
大豆をつぶして絞ると、液体部分(しぼり汁)と固形部分(しぼりかす)に分かれます。
液体部分が「豆乳」で、固形部分が「おから」です。
豆乳の詳しい栄養は後述します。ここではざっくり、「豆乳とおからの違い」を見てみましょう。
引用元:ミツカン ウェブサイト 「おから」って実は優れもの?
豆乳(無調整)100gあたり
- エネルギー:43kcal
- たんぱく質:3.4g
- 食物繊維:0.9g

おから(生おから)100gあたり
- エネルギー:88kcal
- たんぱく質:5.4g
- 食物繊維:11.5g

豆乳は、たんぱく質を豊富に含みます。おからは、食物繊維やたんぱく質を豊富に含みます。
豆乳も良いですが、おからも良いですね。
自炊をしない一人暮らしの男性が陥りやすい、栄養の問題点は?
過去の記事でも述べたように、自炊をしない一人暮らしの食事は、バランスが乱れがちです。
🧑⚕️一人暮らしのズボラ飯では、次の点に注意しましょう。
✔️同じものばかりではなく、色々食べよう(食の多様性)
✔️カロリーや塩分の摂り過ぎに注意
✔️たんぱく質や野菜の不足に注意
豆乳はたんぱく質が豊富なので、役立ちそうです。
また、大豆のはアミノ酸スコアが100点満点です(※ただし、動物性たんぱく質と比べて消化吸収率はやや低いとされます)。つまり、必要なアミノ酸をしっかり含んだ、高品質なたんぱく質です。
普段あまり「大豆製品」を摂らない方にとって、豆乳は手軽に「食の多様性」を得られる、お役立ち食材です。まとめ買いして常温保存できるので、ズボラさんにも便利です。

豆乳は、どんな時に飲めば良いですか?

まず、「たんぱく質が少ない」と感じる時に飲んでみては?

「たんぱく質が少ない時」とは?

肉、魚、卵などが少ない時、です。
アミノ酸スコアは、食品に含まれるたんぱく質の”品質”を評価する指標の一つです。
アミノ酸スコアが高いほど、高品質なたんぱく質と言えます。
詳しくは、【完全栄養パン BASE BREAD】の記事をご覧ください。
豆乳製品の選び方は?
スーパーやコンビニで見かける豆乳には、様々な種類があります。
無調整豆乳、調整豆乳、コーヒー豆乳、抹茶豆乳、バナナ豆乳…何が違うのでしょうか?
実は、豆乳は次のように分類されます。
1️⃣無調整豆乳
2️⃣調整豆乳
3️⃣豆乳飲料
1️⃣無調整豆乳
✔️原料は大豆のみ
✔️大豆固形分8%以上
✔️大豆の栄養をしっかり摂りたい方に
おいしい無調整豆乳(キッコーマン豆乳)200mlあたり
- エネルギー:105kcal
- たんぱく質:8.3g
- 脂質:6.5g
- 炭水化物:3.5g
(食物繊維:0.4g) - 食塩相当量:0g
2️⃣調整豆乳
✔️砂糖類や食塩等を加えて、飲みやすく調整された豆乳
✔️大豆固形分6%以上
✔️大豆独特の風味が苦手な方に
調整豆乳(キッコーマン豆乳)
200mlあたり
- エネルギー:95kcal
- たんぱく質:7.1g
- 脂質:5.4g
- 炭水化物:4.7g
(食物繊維:0.4g) - 食塩相当量:0.42g
3️⃣豆乳飲料
✔️果汁やフレーバーを加え、味付けされた豆乳
✔️果汁入り:大豆固形分2%以上、その他:大豆固形分4%以上
✔️気軽に飲める
豆乳飲料 バナナ(キッコーマン豆乳)
200mlあたり
- エネルギー:127kcal
- たんぱく質:4.9g
- 脂質:3.4g
- 炭水化物:19.6g
(食物繊維:0.7g) - 食塩相当量:0.1g
豆乳の良いところをまとめます。
🔷たんぱく質を豊富に含む
🔷牛乳と比べて、コレステロールを含まず、製品によってはカロリーや脂質を抑えやすい
🔷買ってきて、そのまま飲むだけなので、とても手軽
豆乳の使い分けは、次のように考えられます。
✔️無調整豆乳…大豆の栄養を最大限活用するには、「無調整豆乳」が良いでしょう。
✔️調整豆乳…大豆の風味が苦手な方や初心者の方は、「調整豆乳」が向いています。
✔️豆乳飲料…味付きの「豆乳飲料」は、手軽に飲めるのが良い点です。大豆以外の成分が多く含まれるので、たんぱく質はやや少な目。砂糖を加えて甘くした製品は、飲みすぎ注意です。
大豆製品や豆乳は、万能な食品なの?
豆乳や大豆製品は、たんぱく質にも様々な栄養を含んでいます。
健康食品の広告を見ると、「大豆は○○に効く!」とか、「大豆には女性にうれしい成分が!」などと、よく書かれています。
健康食品の広告の内容を見て、「本当にそうなのか?(証拠があるのか?)」「個人の感想に過ぎないのか?」を見分けることは、難しいものです。公的機関の情報で確認すると良いでしょう。
例えば、大豆には”女性ホルモンそのもの”を含んでいません。厚生労働省のウェブサイトには、次のように記載されています。
引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』 ダイズ(大豆)


<大豆は健康に役立つ食品ですが、万能ではありません。>
まとめ
この記事では、次の点を説明しました。
🔷自炊をしない一人暮らしでは、たんぱく質不足になりがち
🔷豆乳は、たんぱく質不足を補うのに役立つ
🔷豆乳にはさまざまな種類がある。「栄養の違い」と「飲みやすさ」を考えて、ご自身に合ったものを適量飲むのがおすすめ
🔷豆乳や大豆製品は役立つ食材だが、万能ではない
忙しい日々の中で、健康のためにちょっと工夫しませんか?
豆乳は、きっとお役に立つと思います。
免責事項
・本記事で提供する健康情報は、あくまで一般的な内容であり、一個人としての経験や知見に基づいて発信しています
・紹介する食品や食材を多量に摂取することで、病気が治ったり、健康がより増進するものではありません
・サプリメントや健康食品は、あくまで日々の食事を補う手段の一つです。持病のある方や薬を服用中の方は、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください
・当サイトでは、個別の健康相談には応じておりません。現在、治療や保健指導を受けている方は、必ず担当医の方針を優先してください




コメント