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【健康食品は必要?】一人暮らし医師のズボラ飯

健康食品アイキャッチ 考え方
記事内に広告が含まれています。

さまざまな健康食品やサプリメントが販売されており、広告には多くの効果や感想が書かれています。
「コレステロールの吸収をおさえる」「血糖値が気になり始めた方に」という表現もあれば、「朝のスッキリをサポート!」「若々しくいたい方に」(?)というものもあります。

体に良いのであれば、飲んでみようかな?…そんな風に考えたことはありませんか?

こんにちは、現役内科医師の「えま」です。医師歴25年、総合診療部や代謝内科で勤務してきました。一人暮らしの中で、日々の食生活を工夫しながら過ごしています。

今回は、健康食品について取り上げます。食生活の乱れや運動不足のある方は、健康食品を摂った方が良いのでしょうか?
病気が治ったり、若返る健康食品は、あるのでしょうか?

この記事の結論は次の通りです。

🔷健康食品はあくまでも食品であり、医薬品ではありません。健康に良いとされる効果が表示されている場合であっても、薬のように病気を治療する効果は期待できません。

🔷健康維持の基本は「バランスのとれた食事と、運動、休養」「禁煙と節酒(禁酒)」です。健康食品は、あくまでも補助的なものです。

🔷「○○医師もオススメ」「有名人が『コレは効く』と言っていた」という健康食品が、あなたにとっても良いとは限りません。

🔷健康食品であっても、安全とは限りません。身体の不調を感じたら医師に相談しましょう。

🔷健康食品を過剰摂取すると、健康を損なうことがあります。例えば、セレン、鉄、ビタミンA、ビタミンDのサプリメントは注意しましょう。


この記事は公的な情報にもとづき、「節約しながら健康も損なわない健康食品の見極め方」を解説します。

あなたにとって本当に必要な健康食品は何か?そもそも、今のあなたに健康食品が必要なのか?
この記事が、健康食品を考えるヒントになれば幸いです。

健康食品は医薬品ではなく、『食品』です

健康食品とは?

健康食品には、定まった法律上の定義はありません。
今回はシンプルに、「健康に良い効果を期待して利用されている食品」を「健康食品」とします

健康食品は、次の1️⃣2️⃣に分類できます。
1️⃣保健機能食品…国の制度に基づき機能性等を表示
2️⃣その他健康食品…保健機能食品のような機能性等を表示できない

引用元:健康食品|消費者庁

特定保健用食品(トクホ):国の個別審査あり(許可制)

健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。
表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。

特定保健用食品(トクホ)の例

栄養機能食品:不足しがちな栄養素の補給(国への届出や個別審査はない)

不足しがちな栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)を、補給できる食品です。
すでに科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準量含む食品であれば、特に届出などをしなくても、国が定めた表現によって機能性を表示することができます。

栄養機能食品の例

機能性表示食品:国の個別審査なし(届出制)

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。
ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません

機能性表示食品の例

🧑‍⚕️健康食品を利用する際は、国や事業者による安全性や機能性の裏付けを確認しましょう。
保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)の表示が、一つの目安になるでしょう。

健康食品は、医薬品ではありません

健康食品は医薬品ではなく、食品の一種です。現時点で、病気の人を対象に治療効果を証明した健康食品はありません。
本当に医薬品のような効果が認められれば、それは医薬品としての規制を受けることとなります。

🧑‍⚕️健康食品は「病気を治すもの」ではないので、自己判断で医薬品から換えることは危険です。また、健康食品の品質管理は製造者任せであり、医薬品ほど国のチェックはありません。

健康維持の基本は食事・運動・休養。健康食品は補助的なものです

健康食品はあくまでも補助的なものです。食事の乱れや運動不足を打ち消すほどの働きはありません。たばこを吸ったり、お酒の飲みすぎを打ち消すこともできません。

「同じようなインスタント食品ばかり食べている」など、食事の栄養バランスが偏っている場合や、食事制限している場合は、特定のミネラル・ビタミンが不足することがあります。

そうした栄養素を補うために、健康食品を利用することは意味があるでしょう。しかし、そうしたサプリメントは成分が単純で、価格も比較的手頃です。

一時的に栄養バランスが崩れることがあっても、1日全体や1週間単位で栄養が整っているならば、健康食品は不要かもしれません。バランスを考えた食事については、他の記事をご参照ください。

「魅力的な広告文句」や「口コミ」があっても、あなたに効くとは限りません。公的機関の情報を確認したり、専門家に相談しましょう。

その健康食品、大丈夫?

法律により、健康食品のパッケージに誇大な効果を書くことは禁止されています。
しかし、「個人的な体験談」「限られた条件での試験」「動物や細胞を用いた実験」を公表することは、ある程度自由です

🧑‍⚕️専門家の意見は一つではありません。「科学的にしっかりとした根拠がある」というためには、その分野の多くの専門家が認めた科学的な証明が必要です。

口コミや体験談、販売広告などの情報を鵜呑みにせず、自分に必要なものを選んでください。

…とはいうものの、医学・栄養学の専門家でない方が判断するのは難しいでしょう。判断に迷う場合は、公的機関(厚生労働省や消費者庁など)の情報を確認したり、専門家に相談することをお勧めします。

✔️意味もなく高額な健康食品が販売されていることもあります。ご自身の「健康」と「財布」を守れるのはご自身です。

健康食品に関する、公的機関の情報

下記のウェブサイトで、役立つ情報を確認することが出来ます。
この記事は、これら公的機関の情報をもとにしています。

内閣府食品安全委員会 「健康食品」に関する情報
消費者庁 健康食品
厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業 健康食品
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報

ジョニー
ジョニー

年を取らない方法って、やっぱりないんでしょうか…?

えま
えま

人は老い、病み、いつか終わりが来ます。
誰にとっても避けられないことです。
医学が、それを“消す”ことは出来ません。

健康食品で身体の不調を感じたら、医師に相談を

🧑‍⚕️健康食品により、アレルギーや肝機能障害などの健康被害が生じることもあります。体質は人それぞれなので、他の人にとって「良い健康食品」であっても、あなたには合わないこともあります。

「天然素材」「ナチュラル」だからといって、健康被害を起こさないとも限りません。
特に、海外事業者が製造・販売する健康食品の中には、「日本人の体格には多すぎる量が含まれている」「医薬品成分が混入している」こともあります。注意が必要です。

健康食品の成分によっては、医薬品との飲み合わせが悪い場合や、持病を悪化させることもあります。
健康食品について分からないことがあれば、医師・薬剤師・管理栄養士等に相談することをお勧めします。

健康食品を過剰摂取すると、健康を損なうことがあります

あなたにピッタリ合った健康食品であっても、摂り過ぎはよくありません。

例えば、セレン、鉄、ビタミンA、ビタミンDは、摂り過ぎるとからだに蓄積して、健康障害が起きることもあります。
健康食品には「摂取目安量」があるので、それを守りましょう。

また、医師からの処方薬に鉄やビタミンDが含まれていることもあります。心配な点があれば、医師・薬剤師等に相談しましょう。

まとめ

今回は、健康食品についてまとめました。

🔷健康食品は「食品」であり、医薬品の代わりにはならない。
🔷健康維持の基本は、「食事・運動・休養」です。健康食品は補助的な役割です。
🔷高額な健康食品であっても、あなたに合うとは限りません。広告文句や口コミを鵜呑みにせず、専門家に相談したり、公的機関の情報を確認しましょう。
🔷健康食品で身体の不調を感じたら、医師に相談しましょう。
🔷健康食品の摂り過ぎに注意!「摂取目安量」を守りましょう。

良かれと思って買った健康食品で、健康や大金を失うのは残念なことです。身体に影響のある健康食品だからこそ、慎重に選ぶ必要があります。

健康食品をめぐる健康被害は医師に相談しょう。
商品に関するトラブルは、”消費者ホットライン”(電話番号 188)で相談できます。

消費者ホットライン「188」は、最寄りの消費生活センター等をご案内する全国共通の電話番号です。

これからも健康に生きていくために、知識でご自身を守りましょう。この記事が、その一助になれば幸いです。

免責事項

・本記事で提供する健康情報は、あくまで一般的な内容であり、一個人としての経験や知見に基づいて発信しています
・紹介する食品や食材を多量に摂取することで、病気が治ったり、健康がより増進するものではありません
・サプリメントや健康食品は、あくまで日々の食事を補う手段の一つです。持病のある方や薬を服用中の方は、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください
・当サイトでは、個別の健康相談には応じておりません。現在、治療や保健指導を受けている方は、必ず担当医の方針を優先してください

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